人との関わり合いの中で、お互いの魂を成長させ合う

令和5年 7月
元気なATSの季節がやってきました。海に山に出かけたくなる季節の到来です。
コロナもだいぶ落ち着き、国もインフルエンザと同じように五類に承認するようになりました。街に出ても人の動きが活発になったように感じますし、やっとコロナ前の日常に戻ってきたように思います。コロナ禍になって様々な問題が起こりましたが、振り返ってみると色々と考えることが出来て良いことも沢山ありました。視点を変えて考えられる良いきっかけになったと思います。
人生には色々な事が起こります。その時どう考えるかが大切です。人生で大切な事は、今を楽しむことです。「楽しむ」と言う事は面白おかしく過ごす事だと思う人もいるかもしれませんが、それは少し違います。自分の人生に起こることを「味わう」と言う事です。良いことも悪いことも全て経験と思えば「ここから学べる事が出来た」と言うように考えられるのがポジティブな心です。
しかし、つい消極的な見方をしてしまいたくなる事が、人生に起こりがちです。自分自身が病気になったり、事故等で失敗したり、自分の家族や親しい関係の人たちにトラブルが起きる時も同様です。その時こそ自分の人生の見方、捉え方に気づき、変化させていくチャンスです。
現代人は人と関わりたくないという気持ちと、誰かのために役立ちたいという気持ちを持っている、両極端な心の持ち主です。その心のバランスを上手に取れない現代人は多く、孤独になっていき問題を起こす。一言声をかければ変化できるのにそれが出来ない。相談もできないそんな人がとても増えているといわれます。私はおせっかいかもしれないけれど、チョットした会話をするように心掛けています。ホテルのエレベーターの中などで挨拶したり、すれ違った人が沢山荷物を持っておられたら手伝ってあげたりします。そこでお手伝いをするだけでも両方の気持ちが柔らかくなります。
人は、人生の最初から最後まで、人との関わり合いの中で、お互いの魂を成長させ合うのではないかと思います。社会を変えようと声を上げることも大切ですが、とにかく優しい気持ちで挨拶を交わすことから始める事ではないでしょうか。一人ひとりのそんな気持ちが連鎖して優しい空気が広がると思います。エネルギッシュで優しい気持ちを持ってこの夏を過ごしましょう。
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