今できること、今やらなければならないこと

令和2年 6月
 世界中が震撼した新型コロナウイルスも一部の国を除けば、ようやく収束に向いつつありますがこの新型コロナウイルスによって、世界の国々の民度の違いが大きく現れたと思います。自国民を大切に思う素晴らしいリーダーシップを発揮する指導者もいれば、こんな時でもまだ自己利益のために奔走する人々や、責任の回避と組織の利益のために表向きだけを繕っている醜さが顕著に現れています。このような中でも、うれしいことに「日本は感染対策は失敗したように見えたが、奇妙にも結果的には世界で最も死亡率を低く抑えた国の一つである」こんな混乱の中で、日本を褒めた記事がアメリカの外交雑誌に載っていました。もう一つ世界が驚いたことは、「外出禁止」「自粛強制」「ロックダウン」ではなく「自粛要請」「自粛お願い」で、罰則もなく8割の国民が自宅で大人も子供もステイホームを受け入れた。子供たちは子供なりに楽しく我慢することを考え、大人たちも上手に気持ちを切り替えて、穏やかに日々を過ごすように工夫する。海外では理解できないことかもしれませんが、「日本の伝統精神」日本人に古来より親から子供へと受け継がれた「和の思いやり」自制、献身などの「日本人の民度の高さ」が高く評価されています。 日本人としてこの国に生まれてきて本当に良かったと思います。さらに、医療従事者の方々の献身は素晴らしいものがありました。子供がいる看護師さんで、新型コロナウイルスの感染を避けるために家族との接触を避け車中泊をしてまで看護に従事した方がいたということも聞きました。医療従事者の方々には感謝で一杯です。特筆に値すると思います。人生には様々な不都合な出来事に見舞われることがあります。しかし同じ出来事に遭遇しても「きっと解決策はある」と考えることができる人と、「自分にはできない」と考える人がいます。この思考の違いが人生の分岐点につながるのです。いま私たちが考えなければならないことは、「今できること、今やらなければならないこと」です。朝起きたら、空に向かって、笑顔で「今日もありがとうございます」でスタートしましょう。必ず気分が変わります。朝ご飯がおいしくなります。
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