一日も早い新型コロナ終息のために

令和2年 4月
 今年も、青空に悠々と泳ぐ鯉のぼり、新緑の美しさ、何事もないように自然界の息吹が伝わります。けれど今年は人災ともいえる、新型コロナウイルスの脅威が世界的に広がっています。日々の生活も極端に変化し、人々の心もすべてに沈みがちになっておられるのではないかと思います。外出自粛により自宅で過ごすことが多くなったのでSNSやTVを見ることが多くなりました。日本も国全体で、多くの方が仕事も休んで、学校も休んで、新型コロナウイルスと戦っていますが、終息するどころか増え続けています。これからどのくらいで終息するかまだ分かりません、かつて日本は、人々がその人の立場立場で出来ることを懸命に協力するという国でしたが、心配なことに自由というより、勝手な国になっています。自分だけはいいだろうと想像力に欠けた、自由を取り違えた勝手な人間が増えました。かつて諸外国は、日本という国は、和と愛の心を持つ国民と評価しました。親を大切にし、お年寄りを大切にし、ご先祖を大切にし、ご近所を大切にした。世界で一番といわれる歴史、約2600年を和と愛の心で築いてきたのです。この和の力こそこれからの日本を支え、立て直す原動力となると確信しています。 先日新型コロナウイルスでお亡くなりになった国民的人気コメディアン志村けんさんの特番が放映されましたが、志村さんの人柄の素晴らしさをあらためて知りましたし、この方が誰からも尊敬され愛されるのが理解できました。礼儀正しさと人間としての本当の優しさを、子供のころからご両親に厳しく育てられたということです。年上の方に対してはもちろん、年下の芸人さんにも、新人のタレントさんや小さな子供さんに対しても、必ずきれいな敬語で話されてる映像を見て、人として「素直な心」を持って生きてこられたのだなと感じました。同い年の自分を振り返り、日本人として深く反省しました。現在、日本は国も経済も大変混乱していますが、過去戦争でボロボロになった、この小さな国日本が世界に並ぶ国になれたのも、「和と愛の心」大和の精神があったからです。今こそ私達一人一人が真剣に自分や家族、隣人のことを考えて、優しい心と強い愛をもって生きていくことが幸せで温かい国創りになると確信します。四十一年前にATSを学んだ時に「幸せで豊かな成功者になるには、人を愛する心と、感謝の心をもって、相手の気持ちを量れる人になれ」と言われました。それが大和の精神だと。新型コロナウイルスの脅威によって目を覚まさせられたような気持ちです。何ごとも考え方、とらえ方でこんなにも気持ちが変わると改めて考えさせられました。今、日本が、日本人が生まれ変わる時と思って、一日も早い新型コロナ終息のために、明るく笑える日が来るために、お互いに励ましあって、シッカリ・手洗い・うがい・免疫力アップで頑張りましょう。
前回のコラムはこちら>>>