朝夕の冷え込みに秋の深さを感じる今日この頃、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。今年も残り六十数日となりました。今年は四月の熊本地震、各地での異常気象による災害等大変な事もありましたが、スポーツの祭典オリンピックではメダルラッシュで明るい話題もありました。振り返りますと、大変な被害にあった熊本に住む私にとっては、とても価値深い経験になりました。沢山の方々からお見舞いのお手紙や御連絡をいただき、しばらくしてお会いしていない方との久々のお電話など、悪いことばかりではなく心温まることの方が多かったように思います。昨年末にソウルへ友人の息子さんの結婚式に行きましたが、その時乗ったタクシーの運転手さんからお見舞いの国際電話がかかったのには驚きました。過去に三〜四回乗ったことのある方でしたが、まさか連絡をくださるとは、「マスタさんタイじょブテすか」聞き覚えのあるガン・ホンさんの声に思わず感動しました。人の温かさに心を洗われたような思いでした。この災害は、人としての在り方を考えさせられ、良い意味での生まれ変わりの業になりました。 |
少し早いのですが、迎え来る平成二十九年は、飛躍の年のような気がしてなりません。私は、この時期には必ず過ぎた十ヶ月を振り返って、残された二ヶ月の計画を立てますが、これまでよりも大きく伸び広がる年を迎えるために、さらに大きな器造りを考えてプランします。人にはそれぞれ器があると言われます。大きな収穫を受け取るには大きな器がいります。小さな器を用意しても大きなものはこぼれてしまいます。沢山来たらその時に用意するという考えの方が多いのです。しかしそれでは間に合いません。つかみ損ねます。世の中に成功者が少ないのは、未来に予測と期待を持たない人が多すぎるからです。成功者は未来を信じ準備に余念がないのです。特に自分の器を大きくするには条件はいりません。日常の心構えがあればいいのです。それは損得勘定ではなく善悪の判断です。商人であるなら「お店はお客様のためにある」この精神で世界が認める成功者、松下幸之助翁です。私はこの方の本に出会って人生観が変わりました。ATSを学んだお陰です。この二ヶ月をどう有意義に使うかで迎え来る二〇一七年が決まると思います。お互いに有意義なラストスパートをかけて明るく輝く新年を迎えましょう。日々寒さが募ります。温かいお味噌汁をシッカリ食べて頑張りましょう。 |