暗いニュースが多い昨今、沈みがちな心を吹き飛ばしてくれるようなニュースが飛び込んできました。ラグビー日本代表のワールドカップ三勝に沢山の人が感動し、期待していたフィギュアスケートの浅田真央の復活、そして又しても日本人のノーベル賞受賞決定、等々頑張る人の話題は本当に人の心をさわやかにしてくれます。先日、経営の神様松下幸之助氏の本を久々に拝読しました。丁稚奉公から一代で世界一と言われる松下電器(現パナソニック)を作り上げられた松下氏の心の強さをあらためて感じました。松下氏の著書は私も二十代の頃から読ませていただいていましたが、四十六巻ある「松下幸之助全集」は圧巻の内容です。国を思い、人を思う心の深さ、そして何よりも素直に生きることの大切さを教えておられると思います。企業人でありながら「損得よりも善悪の判断」の心がけで生きてこられた方だと思います。私が二十八歳の時に手にして、大きな感銘を受けた松下氏の「指導者の条件」は特にお勧めしたい一冊です。 |
これまでに何度も何度も読み返しています。現代人の多くの方が成功者イコールお金持ちとお考えのようですが松下氏は成功者として、物心ともに豊かなすばらしい人物として世界が認めています。このような日本人が私達の大先輩であられたことは日本人として誇らしく身を正す思いです。経済界では「今の社会を松下幸之助が見たら」とよく耳にします。心の弱さから信じられない事件をおこす人がとても増えているように思います。そんな心の乏しい人間が育つ環境が出来てしまったことに直接的には関係はないのですが、私達にも責任の一端があると思います。やさしく温かな、おだやかな気持ちを持って日々を過ごすことが大切です。一人ひとりの笑顔を増すことで世の中を変えることが出来ると信じて三十八年ATSを普及してきました。これからも生涯伝え続けてゆきます。幸せに生きて見せることが私の役目だと思っています。元気な人生をお互いに生き抜きましょう。 |